ネイポ検定
モジュール

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Module 3

TNFD LEAPの基本

どこから手をつけ、何を開示するのか

学習目標

  • LEAPの4ステップを順に説明できる
  • TNFDの4本柱をTCFDと対応づけられる
  • Locateで見るべきバウンダリ(直接・上流・下流)を挙げられる

TNFDとは何か

Taskforce on Nature-related Financial Disclosures(自然関連財務情報開示タスクフォース)は、企業と金融機関が自然関連の依存・影響・リスク・機会を評価し、開示するための枠組みです。2023年9月に勧告v1.0が公開されました。気候のTCFDを自然に拡張した構造で、4本柱はガバナンス、戦略、リスクと影響の管理、指標と目標です。

LEAPは「分析の歩き方」

Locate:事業が自然と接する場所を特定する(直接操業、上流、下流。バイオーム、保全優先地域、淡水・海洋・陸上)。Evaluate:その場所での依存と影響を評価する。Assess:それらが財務にどう効くか(物理・移行・システムリスク、機会)を評価する。Prepare:対応策、目標、開示、組織体制を整える。LEAPは任意の内部プロセスであり、開示そのもの(4本柱)とは層が違います。

Locateでつまずかないために

本社所在地だけを書いて終わり、が初学者の典型です。建設なら採石と施工現場、食品なら原料産地、銀行なら融資先のセクターと地域です。ツールとしてはIBAT、ENCORE、WWF Biodiversity Risk Filter、全球の土地利用データなどが補助になります。ただしツールは出発点で、現場の土地利用許可やサプライヤーデータが本体です。

指標は「状態・圧力・対応」

TNFDはコアグローバル指標として、影響(例:土地改変面積)、依存に関する指標、そして対応の指標を示します。気候のtCO2eのような単一通貨は自然にはありません。バイオームごとに指標が異なる、というのが気候担当者が最初に戸惑う点です。だからこそLocateで「どの生態系か」を先に決める必要があります。

要点

  • LEAPは内部分析、4本柱は開示構造。混ぜて説明しない。
  • Locateは本社住所ではなくバリューチェーンの地理。
  • 自然には炭素トンのような単一指標がない。