01
CBD
Nature Positive
Nature Positive
2020年を基準に、2030年までに自然の損失を止め反転させ、2050年までに回復させる、という社会目標。測定可能な自然の状態(種・生態系・健全性)が対象。
取り違え:CBDの条文用語でも企業の法的義務でもない。植林本数や寄付、炭素オフセットの別名でもない。
02
CBD
Halt and reverse
Halt and reverse nature loss
損失速度を緩めるだけでなく、減少カーブを反転させネットで自然を増やすこと。KMGBFの2030ミッションと同じ向き。
取り違え:「悪化を遅くする」だけでは足りない。帳尻ゼロ(ノーネットロス)とも違う。
03
CBD
2020年ベースライン
2020 baseline
自然の状態を比べる参照年。気候の1990年/2005年とは別。2050年は回復の到達目標年。
取り違え:企業の設立年や直近決算を勝手に基準にすると、比較できなくなる。
04
CBD
ノーネットロス/ネットゲイン
No net loss / net gain
ノーネットロスは損失と代償の差し引きゼロ。ネットゲインはベースラインより自然の状態が純増すること。Nature Positiveは後者まで含む。
取り違え:同じ意味ではない。ゼロで止めることと、反転して増やすことは別。
05
CBD
CBD
Convention on Biological Diversity
生物多様性条約。目的は保全、持続可能な利用、遺伝資源から生じる利益の公正かつ衡平な配分。締約国の条約。
取り違え:パリ協定(気候)やTNFD(任意の開示枠)と同一視しない。
06
KMGBF
KMGBF
Kunming-Montreal Global Biodiversity Framework
2022年COP15決定15/4。2050年の4ゴールと2030年の23ターゲット。2050年ビジョンは「自然と共生する世界」。
取り違え:SDGsの読み替えでも、Aichi目標の単なる延長でもない。
07
KMGBF
30by30(ターゲット3)
30x30 / Target 3
2030年までに陸域・内水面・沿岸・海域の少なくとも30%を、保護地域とOECM等で保全する。
取り違え:ターゲット2は回復。企業が所有する土地の自動算入ではない。質と公正が条件。
08
KMGBF
ターゲット15
Target 15
締約国が措置を取り、大企業・金融機関がリスク・依存・影響を評価・開示し、負の影響を減らすよう確保する。
取り違え:企業への直接義務条文ではない。TNFDはその実施を支える任意の開示枠。
09
KMGBF
OECM
Other Effective area-based Conservation Measures
保護地域以外で、生物多様性の保全に効果的な地理的措置。30by30の面積に含まれ得る。
取り違え:炭素クレジットの別名ではない。登録すれば影響がゼロになるわけでもない。
10
KMGBF
NBSAP
National Biodiversity Strategy and Action Plan
締約国がKMGBFを国内で実行する国家戦略。各国で中身は異なる。
取り違え:パリ協定のNDCやTNFD勧告そのものではない。
11
IPBES
IPBES
Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services
生物多様性の科学-政策プラットフォーム。地球規模評価(2019)が5つの直接的ドライバーとNCPを示した。
取り違え:IPCC(気候)の自然版、と大枠は近いが別組織・別評価。
12
IPBES
直接的ドライバー
Direct drivers of nature change
陸と海の利用変化、直接採取、気候変動、汚染、侵略的外来種。地球規模では利用変化が最大。
取り違え:人口・消費・貿易・ガバナンスは間接要因。プラスチックは汚染の一形態。
13
自然資本
自然資本
Natural capital
土壌・水・生物・大気など、自然のストック。そこからサービス(フロー)が生まれる。
取り違え:森林の簿価やカーボンクレジット価格そのものではない。
14
自然資本
NCP/生態系サービス
Nature’s contributions to people / ecosystem services
供給・調整・文化・基盤(MEA)。IPBESのNCPはこれを拡張し、文化や負の寄与も含み得る。
取り違え:花粉媒介は調整。木材は供給。一次生産は基盤。取り違えやすい。
15
TNFD
依存・影響・リスク・機会(DIRO)
Dependencies, impacts, risks and opportunities
自然に何を頼り、何を変え、それが財務にどう効き、どこに機会があるか。TNFDの中核語。
取り違え:影響があれば依存はゼロ、ではない。多くの事業は両方を同時に持つ。
16
TNFD
TNFD
Taskforce on Nature-related Financial Disclosures
自然関連の財務情報開示タスクフォース。4本柱(ガバナンス/戦略/リスクと影響の管理/指標と目標)と14の推奨開示。
取り違え:WEFの下部組織でも、CBDの条約機関でもない。任意の開示枠。
17
TNFD
LEAP
Locate → Evaluate → Assess → Prepare
内部評価の歩き方。接点の特定、依存と影響、リスクと機会、対応と開示の準備。
取り違え:4本柱(開示の見出し)とは層が違う。EvaluateとAssessを入れ替えない。
18
ビジネス
物理・移行・システムリスク
Physical, transition and systemic risks
物理は自然の変化が事業を打つこと。移行は規制・市場・評判の変化。システムは経済全体が依拠する自然の崩壊。
取り違え:Scope1が小さければ自然リスクは軽い、は誤り(特に金融)。
19
ビジネス
緩和階層/AR3T
Mitigation hierarchy / Avoid–Reduce–Restore–Regenerate–Transform
まず回避、次に削減、現場の回復、システムの変革。オフセットは残差の最後。
取り違え:クレジットを先に買って『達成』と書くのは低インテグリティ。
20
ビジネス
ACT-D
Assess · Commit · Transform · Disclose
企業の高レベル行動。Business for Nature、WBCSD、WEF、TNFD、SBTN等が共有。WBCSD Roadmapsの背骨。
取り違え:LEAPの言い換えではない。LEAPは評価、ACT-Dは事業の手順。
21
ビジネス
WEF 44兆ドル
Nature Risk Rising (2020)
世界の経済価値創出の半分超(約44兆ドル)が自然に中〜高依存。経営課題であることの論拠。
取り違え:中小企業だけ、あるいは2050年まで関係ない、ではない。
22
ビジネス
WEF 10.1兆ドル/3.95億人
The Future of Nature and Business (2020)
3つの社会経済システム(食料・土地・海洋利用、インフラ・建設環境、採掘・エネルギー)の15の移行が、2030年までに最大年10.1兆ドルの事業価値と3.95億の雇用を生み得る。
取り違え:リスク論(44兆ドル)と機会論(10.1兆ドル)は別レポート。混ぜない。
